Archive for the ‘現実’ Category

看護師をめざす心構え

木曜日, 7月 10th, 2014

看護師という職業について、みなさんはどんなイメージがあるでしょうか。白衣の天使でしょうか。女性が多い職業ということでしょうか。いずれにしても、最初に思い浮かぶイメージはそれほどネガティブなものは無いのではないでしょうか。
しかし、実際のところはどうでしょうか。交代制勤務による時間の不正確な働き方や、配属先によっての全く異なる業務、深刻な看護師不足による激務、はては、単に看護師というだけで知人から健康について相談されるなど、実は看護師の直面する現実というのは、外から見ている以上に大変なものなのです。
看護師は特別な仕事です。そして、それと同時に一般的な常識も当然ながら求められます。どの仕事でもいっしょなのかもしれませんが、勤務中は模範的な態度を求められるので、仮に休憩時間であっても気を抜くことはできません。
特に、軽い気持ちで看護師を目指している人は、良い機会なので看護師の現実というものをよくよく知っておいた方が良いでしょう。そうしなければ、下手をすれば人生を踏み外すなんて結果を招くおそれもあるのです。
看護師の仕事は、有資格者による仕事なので、給与面においては確かに他の仕事よりは恵まれています。また、一度看護師資格を取ってしまえば、よほどのことが無い限りは一生その資格は有効なので、就職に困ることも他の仕事のようなことにはならないでしょう。
しかし、それだけで看護師を目指しているのであれば、それはやめておいた方が利口です。そのまま看護師になってしまうと、「なんでこんなことをしなければならないの」ですとか、「こんなことをしたくて看護師になったのではない」という後悔に苛まれることになってしまいます。
まず、看護師の仕事というのは、世にあるキツいですとか汚いですとかを全て引き受けるくらいの気持ちでいなければなりません。
排泄の補助は看護師の基本的な仕事のひとつですし、吐瀉物の処理も同じことです。何らかの病原菌を持った人の血液に触れることもたくさんあります。
看護の仕事は、まさに命の現場です。看護師を目指すには相当な覚悟と、激務に耐えうる健康管理が大切です。