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準夜勤の大変さ

月曜日, 6月 9th, 2014

特に大きな入院設備のある病院などの場合は、二交代制よりも三交代制の勤務シフトを採用しているところがあります。
このシフトの最大のメリットは、特に精神的にも肉体的にも負担の大きな夜勤帯の勤務時間を短くして、少しでも負担が分散できるという点にあります。
二交代制の場合、仮眠はおろか食事時間も満足に取ることができない場合が多いのですが、三交代制にすれば、夜勤帯の拘束時間が短くなるため、看護師の健康にも配慮したシフトを考えることができます。
しかし、当然ながらデメリットも存在します。というのも、準夜勤の場合の勤務終了時間が問題になってくるのです。
看護師の日勤の勤務時間は、概ね16時半から17時には終了します。準夜勤の場合、その日勤の仕事を引き継ぐわけですが、勤務終了時間は23時から翌早朝の0時から1時くらいです。この時間、中途半端だと思いませんか。
これでは、帰宅するには近所に住んでいない限りは、自動車などを持つか、深夜帯に電車のある地域であければ難しいですね。
しかも、この準夜勤という時間帯の忙しさは相当なものです。申し送りが終了するころ、患者さんに食事が配られます。
食前・食後には薬を服用する患者さんがほとんどなので、それらの管理も準夜勤勤務の看護師の仕事になります。
申し送りでは、食事や薬が変更されている場合もあるので気が抜けませんし、中には食事の介助が必要な患者さんもいることでしょう。申し送り直後から確定で忙しい仕事が待っているのです。
準夜勤の場合、消灯時間も勤務時間内にあります。ですので、就寝前の見回りや検診、消灯後の見回りなど、患者さんが休んだあとも看護師が休むことはありません。
患者さんが無事に過ごしているのであれば問題はありませんが、夜間に病状が急変することも少なくないので、たとえリラックスムードがナースセンターに漂っていても気は抜けませんし、患者さんからのナースコールにはすぐに対応しなければならないのです。
準夜勤は、「準」という言葉から、夜勤と違って楽そうだと思ってしまいがちですが、そんな事はまったくありませんむしろ、患者さんの機微にもっとも敏感にならなければならない重要な時間帯であると言えます。
勤務時間が終了した後の帰宅のことも考えれば、自分の状況で三交代、とりわけ準夜勤にも対応が可能かどうかをきちんと把握しておく必要があると言えます。たいへんな仕事を乗り越えるための体力づくり、健康管理もしておかなければなりません。